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2014年5月 2日 (金)

ワープロソフトとテキストエディタ

      目 次       
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ワープロとエディタの違い
ワープロは印刷物を作るためのソフト
エディタは文章を書くためのソフト
エディタでは画面表示と印刷は無関係
ワープロとエディタはファイルの形式が異なる
ワープロで作った文書は特殊なファイル
エディタで作った文書は汎用性の高いテキストファイル
テキストファイルはほかのソフトでも読める
テキストファイルには指定がない
テキストファイルの種類
プレーンテキスト
特定の書式で書かれたテキストファイル
エディタは画像をあつかえないのか?
エディタは印刷ができないのか?
テキストエディタを使ったほうがいい人
テキストエディタを使う必要のない人

ワープロとエディタの違い

結論から先に言うと、ワープロは簡易印刷ソフト、エディタは文書作成ソフトです。
目的が異なるので、どちらがいいとか、悪いとかいう議論には意味がありません。あなたがおこなう作業の内容によって使い分けてください。

ワープロは印刷物を作るためのソフト

WORDや一太郎などのワープロソフトは印刷物を作るためのソフトです。

ワープロソフトは最終的には紙に印刷することを前提にしています。ワープロソフトで作った文書をパソコンの画面で読む場合も、文字の大きさや色、文字数や行数などは固定されていて、文書を読む側が変えることはできません。つまり、印刷されているのと同じこと。電子的な印刷物です。
ワープロソフトで作った文書を違うレイアウトで読みたい場合は、読む人が自分で編集しなおすしかありません。

エディタは文章を書くためのソフト

テキストエディタは文章を書くためのソフトです。
日誌や日記、ケース記録、覚え書き、アイデアメモ、文字や数字などのデータ、論文、新聞や雑誌の記事、小説、エッセイなど、文字だけの文書を、すばやく、大量に、安定して処理し、長期保存することを目的としたソフトです。

テキストエディタで作成した文書(テキストファイル)は、大量の文書のなかから、キーワード検索によって、必要な部分をすばやく探すことができます。いつ、どこに書いたか忘れてしまったメモも、テキストファイル用のフォルダ内にあることが分かっていれば、かならず見つけることができます。見つかった文章をコピーし、再編集するのも簡単です。

過去に作成した文書をデータベースとしてもちいることができる
文書の再利用がやりやすい
それがテキストファイルの特徴です。ワープロソフトで作った文書で同じことをやるのは、ものすごく手間がかかったり、まったく不可能だったりします。

つまり、テキストエディタで文書を作るとは、大量の文字を入力し、書き直しや挿入、削除をすばやくおこない、自動バックアップなどによって確実に保存し、再利用に備える、ということです。

テキストエディタは「プログラムを書くためのソフト」という印象が強いようです。たしかに、エディタはもともとプロのプログラマが使っていたソフトです。なのに、どうしてエディタで普通の文章も書くようになったのか?
プログラマは、プログラムのほかに仕様書やヘルプや企画書やメールなど、大量の文章を書くからです。いつもプログラムを書くのに使っているソフトでそれらの文章を書くため、便利な機能を追加していってできあがったのがいまのテキストエディタ。
つまり、テキストエディタとはプログラマが大量の文章を書く必要に迫られて作ったソフト。
……ではないかと思っています。私の想像です。ネットを検索しても、テキストエディタの歴史については、よく分かりません。

エディタでは画面表示と印刷は無関係

ワープロは作成した画面をそのまま印刷できるが、エディタはそれができない、というような説明を見かけますが、それは間違いです。「できない」のではなく「しない」のです。
印刷を前提にした文書なら、画面に表示された文字列の色や大きさ、書体、レイアウト情報をそのまま印刷できるのは便利でしょう。でも、印刷する予定のない文書にそんな情報がくっついているのは邪魔なだけです。

文書が編集しやすい画面と、印刷して読みやすい画面は違います。エディタは印刷を前提にしていないので、画面表示は編集をやりやすくすることしか考えません。すばやく、間違いなく、大量に編集するための設定です。
エディタも、印刷するときは、もちろん印刷して読みやすい設定にします。なので、テキストエディタでは、編集するときの画面設定と印刷設定はまったく別におこないます。ワープロに慣れた人は不便な感じがするかもしれませんが、実際には、「いつもの書式で」と指定するだけです。いちど印刷書式を作ってしまえば、あとはそれを呼び出すだけ、ワープロよりも簡単です。

 このあとくわしく説明しますが、エディタの場合、文書の中身と画面表示も無関係です。テキストファイルの中身は文字データだけなので、それをどう表示するかはソフトの側で決めます。入力用の画面と校正用の画面を一瞬で切りかえる……というようなこともできます。


ワープロとエディタはファイルの形式が異なる

ワープロで作った文書は特殊なファイル

WORDなどのワープロソフトで作った文書には、文章のほかに、文字の大きさや色、文字数や行数などのレイアウト情報が含まれています。どんな情報をどんな形式でファイルにするかは、ソフトによって異なります。

WORDで作った文書は、基本的にはその文書を作ったWORDでしか読めません。WORDのバージョンが異なるために読めない、というトラブルはしょっちゅう起きています。将来、もしWORDというソフトが消えたら、WORD文書はすべて読めなくなるかもしれません。
あるソフトが独自の形式で作成し、そのソフトでしか中身を見ることのできないファイルをバイナリファイルといいます。ワープロソフトで作った文書はすべてバイナリファイルです。

《 注 》 「バイナリファイル」は、もともと「2進数単位で記述されるファイル」ですが、現在は「文字コードでないデータを含むファイル」という意味で使われます。

エディタで作った文書は汎用性の高いテキストファイル

テキストエディタで作った文書は文字コードだけがならんだファイルです。これを「テキストファイル」と呼びます。「テキスト」と省略されることも多いです。
文字コードとは、漢字やひらがななどの文字に一つずつ割り当てられた番号です。
つまり、テキストファイルとは、文字の番号だけがずらっとならんだ文書ファイル。
シフトJIS、Unicode など、文字コードの種類によって番号は違います。

《 注 》 厳密にいうと、改行やタブは文字ではなく「制御コード」ですが、ここではそれらも文字とみなします。QXなどのテキストエディタは改行やタブを文字であるかのように画面上に表示できます。


テキストファイルはほかのソフトでも読める

テキストファイルは文字コードだけがならんだ文書です。
どんなテキストエディタで作った文書も同じ形式のファイルです。よって、QXで作った文書を、メモ帳やサクラエディタや秀丸や TeraPad や、そのほか、あらゆるテキストエディタでひらくことができます。もちろん、それらのエディタで作った文書をQXでひらくこともできます。
テキストファイルは構造が単純なので、これからもずっとひらけるでしょう。百年後、千年後でも。

テキストファイルは、テキストエディタだけでなく、ほかにもいろんなソフトで処理することができます。
ファイラーでプレビューを出せば、ファイルの移動やコピー、外付けメディアへのバックアップや二重保存がやりやすくなります。
検索ソフトを使えば、どんな文字列でも探しだすことができます。キーワードを入れるだけの簡単なソフトから、あいまい検索、同一視検索、正規表現を使った複雑な検索のできるソフトまで、いろいろあります。
このように多くのソフトが存在するのは、テキストファイルの構造が単純で使いみちが多いからです。

2014/05/02 現在。このブログには 838 の記事が出ています。これだけの数があると、手作業で管理することはできません。いまはQXのマクロ(「飛んで開く」というファイラー)と QGREP で管理しています。

838 のなかには書いたことを忘れている記事もあります。
「あれを書いとかないと」
と新しい記事を書きかけて、途中で、ふと思いついて、検索したら、すでにその記事は出してあった……というのは、しょっちゅうです。
記憶があいまいで、言葉がはっきりしなくても、
「だいたい、こんな内容」
と覚えていれば、QGREP で探しだすことができます。
記事のなかで使われている用語を統一したり、間違いを訂正したりするのも、複数ファイル置換マクロで一気にやることができます。

「飛んで開く」は ねこみみ さん作。マクロだけど、ほとんど独立したファイラー並みの機能を備えています。「複数ファイル置換マクロ」も ねこみみ さん作。その ねこみみ さんが、NyanFi という新しいファイラーを作っています。

NyanFi は独立したアプリ。「飛んで開く」と「複数ファイル置換マクロ」とQGREPの機能を兼ね備え、さらに画像にも強い……という、とんでもないしろものです。
NyanFi は複雑で、カスタマイズはたいへんですが、うまくやれば、このブログの管理はもっと楽になるでしょう。

こんなふうにいろんなソフトが自由に使えるのも、単純明快なテキストファイルだからです。
画像はもちろんバイナリファイルですが、画像もファイル名はテキストなので、テキストファイルと同じく、NyanFi の検索機能を使って探せます。どこに置いたのかはっきりしない、うろ覚えのファイル名でも、正規表現などを使ってしぼりこめば、
「あ、なあんだ。こんなところに」
……と実際に、この記事に出す画像を探すのに使いました。下の五つの画像がそれです。


テキストファイルには指定がない

くりかえしますが、テキストファイルは文字コードだけがならんだ文書です。ファイルのなかに文字の大きさや色、文字数や行数などのレイアウト情報は含まれていません。
逆にいうと、テキストファイルの表示方法はソフトの側で好きなように決めていいのです。
下の画像を見てください。まったく同じ文書を四種類(五通り)のエディタでひらいているところです。
               (クリックして拡大できます)

Wsrename_notepad                    メモ帳

Wsrename_html          ブログ用にカスタマイズしたQX

Wsrename_mac          プログラミング用QX(QXマクロの書式)

Wsrename_bat          プログラミング用QX(バッチファイルの書式)

Wsrename_tat                    縦書き用QX

上の文書はQXのマクロなので、いつもはプログラミング用QXの MAC の書式でひらきます。ほかのQXでひらくと表示が変わりますが、そのとき、もとの文書の中身はなにも変わりません。変わるのはQXの側の設定です。
マクロを書くときはマクロが読みやすい画面表示、ブログ用の HTML を書くときはその作業がやりやすい画面表示、小説を書くときは文字をならべることだけに集中できる画面設定にしています。文字に色をつけるためのキーワードファイルも、書式ごとに指定できます。
このように、作業の内容や使う人の好みによって画面設定をどうにでも変えられるのがテキストエディタの強みです。

上の画像はわざと不適切な表示をしていますが、QXで普通に文書をひらいた場合は、拡張子などに応じて自動的に画面表示が切りかわります。たとえば拡張子が MAC なら三番めのような表示になります。

一番下の「縦書き用QX」で分かるとおり、縦書きと横書きの切りかえも、QXの側の設定を変えているだけ。文書の中身とは無関係です。説明は、こちら。
テキストファイルは縦書きでも横書きでもありません

テキストファイルの種類

プレーンテキスト

プレーンテキストという言葉を聞いたことがなくても、あなたはしょっちゅうプレーンテキストを使っています。たとえば、電子メールの本文はプレーンテキストです。単純に文字だけがならんだ文書。
テキストエディタで普通に新規ファイルを作成すると、プレーンテキストになります。ただ文字をならべるだけ。なにも決まりはありません。

《 注 》 顔文字はプレーンテキストですが、環境依存文字を含む場合があります。絵文字はテキストファイルではありません。あれは受け取った側が迷惑することもあります。正式な文書に使ってはいけません。

特定の書式で書かれたテキストファイル

テキストファイルのなかには、特定の書式にしたがって書かれたものがあります。

HTML はブラウザ用の書式で書かれたテキストファイル(ブラウザで見るためのファイル)
CSS はスタイルシートの書式で書かれたテキストファイル(HTML を補足するファイル)
QXのマクロはマクロの文法にしたがって書かれたテキストファイル(プログラムとして実行されるためのファイル)
INI ファイルはソフトの設定が保存されたテキストファイル(QXのキー定義は QXWKEY.INI という名前のファイルに保存されています)

それらのテキストファイルも、QXで編集するときはファイル内に保存された文字列がそのまま表示されます。
マクロは、上の画像(プログラミング用QX(QXマクロの書式で表示))のように、キーワードや文法的な重要事項に色がつきます。
HTML は、たとえば、こんな感じ。

Home_html

HTML をブラウザで実行すると、ややこしい注意書きは隠れて文字と画像だけが表示されます。これは QXエディタ入門 総合案内 の頭の部分(画像はしょっちゅう変わります)。
《 注 》 現在は文字の大きさなどが変わっています。

《 注 》 Ctrl キーを押しながらマウスのホイールをまわすと、ブラウザに表示される文字の大きさが変わります。これは、つまり、HTMLも本体はテキストファイルなので、ユーザの側が、ある程度は表示を変えられる、ということです。

書式についての説明は、こちら。テキストエディタの書式設定

エディタは画像をあつかえないのか?

テキストエディタは文字コードだけがならんだファイルを編集するためのソフトです。画像を編集することはできません。
では、テキストエディタは画像があつかえないのかというと、そんなことありません。
だって、このブログには画像が出ているでしょう?

上の HTML の画像をもういちど見てください。四行めに「シロバナタンポポ」の文字があります。その部分で画像を指定しているのです。
テキストエディタは画像を編集できないけど、
「ここに、この画像を貼りつける」
と指定することはできます。つまり、別保存してある画像ファイルのパスを指定するのです。

HTMLファイルのなかに画像は保存されていません。画像は別の場所に保存してあり、HTMLファイルには保存場所だけが書いてあるのです。
HTMLファイルは文字だけのファイルなので、テキストエディタで編集することができます。
HTMLならブラウザで読んで印刷することもできます。

どうしても画像を貼りつけたければ、文章だけをテキストエディタで書いて、WORDに読みこむのが、いちばん簡単です。
「取引先がWORD文書にしてくれというので、しかたなく、QXで書いた文書をWORDに流しこんでいる」
という人もいます。

PDF 形式のファイルを作る場合も、文章はテキストエディタで書くのが楽だそうです。私はやったことがないけど。
すごく手のこんだ印刷をしたい場合は、テキストエディタで書いた文書を専用の印刷ソフトに渡して編集します。昔、QXユーザのあいだでは、QXで作ったファイルを WinLPrt というソフトで印刷するのが定番だったそうです。いま使っている人がどれくらいいるのか知りません。

QXで文章を書いていて、画像を呼び出したいことがあります。たとえば、小説を書いているとき、資料のなかに画像が含まれているとか。
QXからいきなり画像をひらくことができます。pdf lnk gif jpg bmp png など。それらの拡張子に関連づけられたソフトをQXが自動的に起動します。これもHTMLと理屈は同じ。QXは画像をあつかえないけど、ファイル名を記録して呼び出すことはできる。
この機能を使うには、あらかじめ登録が必要です。やり方は、こちら。
テキストでないファイルをバインダから開く

エディタは印刷ができないのか?

テキストエディタにも、たいてい印刷機能はついています。ただし、印刷するとき、画像を貼りつけたり、色をつけたりすることはできません。
QXエディタは、文字だけの印刷なら、かなりこまかいことができます。1ページの行数や1行の文字数をきっちり指定できるのはもちろん、文字の大きさや書体を部分的に変えたり、ルビを振ったり、脚注を入れたりすることもできます。
QXで印刷する(ダイアログの画像)

テキストエディタを使ったほうがいい人

毎日、大量の文書を書く人
長い文章を書く人
文書のバックアップを取りたい人
書いた文書を長期保存したい人
多くの文書をいちどに検索し、データベースとして使いたい人

日誌や日記、ケース記録、覚え書き、アイデアメモ、文字や数字などのデータ、論文、新聞や雑誌の記事、小説、エッセイなど、文字だけの文書を大量に書く人にはテキストエディタをおすすめします。

テキストエディタを使う必要のない人

画像つきの文書を簡単に印刷したい人
PTA、町内会、バザーなどのチラシを作りたい場合はWORDを使ってください。

大量の文字を入れ、画像や図表を複雑にレイアウトしたい場合は、テキストエディタで文章を書いて、印刷専用のソフトに流しこんだほうがきれいにできます。
そういうめんどくさいことをしたくない人はWORDを使ってください。

WORDに不満を感じない人
WORDは重たい。よく落ちる。縦書き入力がやりにくい。ファイルが壊れる。バックアップに時間がかかる。検索や置換がやりにくい……というような不満を感じない人はWORDを使ってください。
これは皮肉でも冗談でもありません。文字どおりの意味です。WORDに不満も不便も感じないのなら、あなたがおこなっている作業にエディタは必要ありません。


メモ帳とテキストエディタの違い

 
QXエディタ入門
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